長崎原爆投下から70年。

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長崎原爆投下から70年。
今年は全国各地で戦争に関する催しが増えていますね。きょうは目黒区にある円融寺さんで、戦後70年企画がありました。
戦時中に父親から254通の葉書を受け取った鈴木喜美子さんの体験談を聞きに、会場は満席となりました。このエピソードは「一枚の自分史」にも掲載させて いただいておりますが、とにかく圧倒的な枚数の記録だと思います。山形県の教員で、一兵士であった立場で、これほどの葉書が残されているケースは稀有では ないでしょうか。
鈴木さんの話によれば、父は現地の記録係で、筆記用具を常に携帯できる立場だったことも影響しているでしょう、ということでした。
ボルネオ、タイ、スマトラと終戦間際には苛烈を極めた南方諸島に配属され、終戦後はイギリス軍によって抑留されながらも、無事に帰国できたことは奇跡的なことだったのはないかと思います。

住職さんのお話で印象的だったのは、「正義と正直は違う」という話でした。「我が国の姿はこうあるべき」という正義はむしろ他国間の軋轢を招きかねない。大切なのは正直さ、誠実さではないか、という深い示唆をいただいた気がします。

日本ほど、戦争に懲りた国はないと思います。
その日本が、もしもまた同じ轍を踏むようなことがあれば、いったい人類は何から学べばいいというのでしょう。

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