令和
今日は、「改元」という、人生でそう何度も経験できない貴重な一日となりました。
しかも前もって改元が分かっているため、歴史的瞬間をリアルタイムで実感できたのも貴重な体験でした。おそらくカウントダウンができるような改元は、日本史上初だったのではないでしょうか。
元号については、西暦だけのほうが合理的だという考え方もあるかもしれません。
しかし「自分史」に取り組んでいる私にとっては、元号が変わることは、人生の切り口が新たに増えるという特別な意味を持ちます。昭和、平成、令和という区切りで人生を切り分けて、とらえ直す視点が生まれるわけです。
もしこれが西暦だけだったら、60年代、70年代、80年代といった「10年ごと」の機械的な切り口しかありません。一方、元号には明治(45年まで)、大正(15年まで)、昭和(64年まで)、平成(31年まで)といったように、時間的な法則性がありません。だからこそ日本特有の有機的な時間感覚をもって人生を切り分け、そして振り返る面白さが生まれるように思います。
新たな元号のスタート。
それはひとつの時代が終わるとともに、自分史を豊かにする新たな出発点といえるでしょう。