「自分史」は個人情報の集積

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日本で作られた書籍は原則として、すべて国が保管します。

書店に並ぶ本は自動的に国会図書館が1冊買い取ってくれます。そして、半永久的に蔵書されます。

ところが、自分史など個人向けに作られた本は、書籍コードが無いことも多く、国会図書館も把握できていないことがほとんどです。
つまり、自己申告で「寄贈」でもしない限りは保管されないのです。

「自分史」の中には、戦争体験や、昭和の高度経済成長期のことなど、歴史的資料価値の高いものもあります。また、平凡な日常を描いたものでも、時代が変わればすべて文化的価値を持ちます。
江戸時代の庶民生活を描いたものが歴史的に意味があるように、今現在の私たちの日常も、いずれは尊い文化となっていくのです。

もちろん「自分史」は個人情報の集積ですから、そのこともふまえて検討する必要があることは付け加えておきます。

ちなみに2冊寄贈すると、1冊は東京、もう1冊は京都の国会図書館に保管されます。

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