「エイジングサポートセミナー」で、自分史についてお話をさせていただく機会をいただきました。
基調講演の佐藤伸彦先生は私の尊敬する医師です。
終末期の医療に携わる医師として、医学としての命と、物語られるいのちの「二つのいのち」について医療の現場から日々感じることをお話しいただきました。 その実体験から生み出された深い言葉と、こころの温まる映像の数々に、不覚にも胸を打たれてしまい、何度も目頭が熱くなりました。
私は先生が以前言っておられた「人を最後までその人たらしめるものは物語である」という言葉がいつまでも忘れられず、その哲学の一端に今日も少し触れるこ とができ、非常に満足でした。佐藤先生のようなお考えの医師がもっと増えてくれれば、人は心から安らかに命をまっとうできるように思います。
一方の私は、私自身が自分史に取り組む理由を自らの「人生の物語」を通してお話ししてみました。また、「自分史がなくても人は生きていける。しかし、自分史があると人は生きていける」という謎かけに対する答えを、いくつかの自分史の事例を用いて伝えることを試みました。
そして、最後に「家族史のすすめ」として、4つの宝物と12個のポイントをお話しました