昨年中は大変お世話になり、ありがとうございました。
さて、今年は終戦から70年という大きな節目の年になります。
戦争を知る世代が80代、90代といよいよ超高齢化しています。
ご家族や親戚に戦争体験が聞ける方は、ぜひ今のうちに話を聞くなり、ビデオに撮るなどしていただきたいと思います。
また、私が取り組んでいる「自分史」も、今年は誕生(歴史学者の色川大吉氏がその著書で提唱して)から40年という節目を迎えます。
自分史という言葉を広辞苑で調べると、こう書いてあります。
「自分史とは、平凡に暮らしてきた人が、自身のそれまでの生涯を書き綴ったもの。自伝」
非凡な人のは自分史じゃないのか、とツッコミたくなりますが(笑)、それはさておき、自分史には未来へ向けて大切な役割があります。
それは、「我々民衆の書いた自分史の集積こそが歴史である」という教訓としての役割です。過去に学ばなければならない局面を迎えているいま、これはとても大切なことなのです。
私は去年祖母を亡くし、いよいよ祖父母と呼べる人がいなくなりました。幸い祖母の自分史はつくってあり、これは家族にとってひとつの癒しと誇りとなりました。
「いつか、そのうち」は「聞いておけばよかった」と仲良しのフレーズです。
お正月で実家に帰省されている方は、古いアルバムを眺めながら、いろいろ昔の話を聞いてみるのもよいと思います。そして、メモでも、録画でもどんなかたちでもよいので、家族のルーツを少しでも遡って記録にとどめておくことをお勧めします。
長くなりましたが、本年もよろしくお願いします。