GWいかがお過ごしでしょうか。
東京は晴天。
私はオフィスで育てている多肉植物の手入れです。
よく多肉(サボテンも多肉)は初心者でも育てるのが簡単といいます。
でも私はウソだと思います。少なくとも私は何株も枯らせました。
水をあげないのではなく、あげてるのに枯れる(というかしぼむ)んです。
すると水やりがだんだんと怖くなるんです。
それでお店の店員さんに質問すると「週に1回くらいで大丈夫ですよー」とか、別のお店でセカンドオピニオンすると今度は「月に1回か多くても2回ですねー」とか、ひどい人になると「水はテキトーで元気に育ちますよ」などと返事が返ってくる始末。
買ってきた時はみずみずしくて元気なのに、持ち帰ると1ヶ月後にはしょんぼりしている多肉のやつ。
元気のない葉っぱをちぎってはゴミ箱に、ぽい。
ぽい。
ぽい。
きっと多肉を育てる才能がないんだ。
そんなある日。
ふとゴミ箱を覗くと、ぽいぽい捨ててた葉っぱの付け根から白い何かがにょきにょきと伸びていたのです。
一生懸命根を伸ばし、生きようとしていたんですよ。
私は投げやりになっていた自分を恥じました。
それから本を何冊も買ってきて読み込みました。
一口に多肉といっても、原作国がバラバラなんです。気候も異なるわけで、それを同じように十把一絡げにして水をやるのは自然の摂理に合わないのです。
夏に成長するやつは冬には成長しない。逆に冬に元気なやつは夏は元気がない。
水のあげるタイミングも量も違うんです。
あれから3年が過ぎました。
いまは水やりのコツがつかめてきました。
多肉の健康状態は、色、張り、つや、触診でだいたいわかります。
こいつはまだだな。
こいつは今水欲しがってるな。
たしかにもう難しくないんです。
でも、初心者でも簡単とは思いません。
失敗して、観察して、ようやく「簡単」になるんじゃないかと。
放置しておいた葉っぱが、また白い根っこを伸ばしはじめました。