焼け石に水。
それでも、水をかけてみる。
なんなら、かけ続けてみる。
そこに意味はあるのか、ないのか。
戦後70年。
私の存在など、ちっぽけなもので。
私のアクションなど、焼け石に水で。
でも、何かやってみようと思った。
それが「一枚の自分史」という戦争体験集の企画だった。
誰か一緒にやろう、と声をかけたら何人かが賛同してくれた。
どこかに体験者はいませんか、と聞いたら何人かが紹介してくれたり、原稿を寄せてくれた。
戦争のことをそんなに知らない私が、
初めて会う年配者から戦争の話を聞き、
無謀にも本にまとめた。
やってみてわかったことが、少しあり。
みんなに言いたくなったことも、少しあり。
それで、小さなイベントを企画してみた。
平林克己という写真を撮る男がいて。
一人の人間として、自分にできることをやり続けている。
普段はスケベなことばかり言っているくせに、
この間もタイの大学の社会学部で講義なんかもやってきたそうで、
What can I do as a photographer for the society?
なんて言っているらしい。
彼もまた、やってみてわかったことが、少しあり。
みんなに言いたくなったことも、少しあったようだ。
それで、一緒に何か話そうということになった。
ただ、僕らが迷走したり、暴走しないように、二人の保護者についてもらった。広州から帰国したばかりの阪本さん。フォトエッセイストの本田さん。頼もしい、オジさんたち。
戦後70年。
いま、自分たちにできる小さなこと。
それは確かに、焼け石に水かもしれない。
でも、水をかけてみる。
なんなら、かけ続けてみる。
そこに意味があるのか、ないのか。
それを決めるのは僕らの仕事じゃない。
それでもよかったら、
僕らと一緒に水をかけてみませんか。
「戦後70年、いま僕らにできること」
7月25日(土) 14:00〜
https://www.facebook.com/events/1659277827683163/