最近思うのは、縦のつながりと、横のつながり、それぞれの大切さだ。
今こうして同じ時代を生きている人たちとの出会いは横のつながり。私たちは言葉を交わし、手を携えることができる関係性だ。
一方、縦のつながりは、先人から脈々と受け継がれ、そして次の世代へと続いていく時代を超えたつながり。決して生きて出会うことのない、言葉を交わすことも、手を携えることも出来ない関係性だ。
時にはそうした時空を超えた人々との関係性に思いを馳せても良いのではないか。千年前を生きた人たちがいたように、千年後を生きる人たちもいるはずだから。
二胡奏者「アカラ」の奏でる一曲一曲には、今を力強く生きる大地の力と、悠久の時を流れる大河のような優しい旋律がある。
横へつながり、縦へつないでいく大自然の法則の中で、私たちは、ほんの一瞬の時を生かされているのだろう。
