まず、自分史の生みの親、色川大吉氏ご自身の知られざる半生を綴った『わが半生の裏街道』。色川先生は今年92歳。大学教授として、近現代史の歴史学者として、数々の功績を残されていますが、その前半生はやり場のない挫折感との闘いの日々でした。本書は人間色川大吉の赤裸々な半生を辿りながら、激動する昭和の底辺でたくましく生きた民衆の姿を浮き彫りにする「底辺民衆史」と言えます。自分史は個人の人生記録だけでなく、その時代を生きた証言でもあります。
次に、西川芳彦著『なぜ8割の動物病院が廃業になるのか』。いま、社会問題として関心の高まっている獣医学部。獣医師の過半数以上がいわゆる動物病院の先生になります。本書は、その動物病院の8割が廃業になっているという衝撃的な事実と、その背景にある後継者問題について、数々の事例を元に取り上げた実例書です。いま、動物病院でいったい何が起きているのか。その実態と対策に迫ります。
『わが半生の裏街道』
http://www.kawade-shobo.com/unclassifiedcontents/20170615/…/
『なぜ8割の動物病院が廃業になるのか』
http://www.kawade-shobo.com/publication/20150930/2105/