河出書房の歴史は古く、明治19年(1886年)に河出靜一郎が岐阜県より上京。岐阜成美堂の東京支店として日本橋で開業したことに端を発します。数学、地学、農学書の出版社として名を馳せました。 | |
「支那庭園」後藤朝太郎 |
その後、二代目の河出孝雄により「河出書房」と改名し、文芸出版社としての地位を確立します。
しかし、昭和32年に会社更生法の適用を受け、新たに「河出書房新社」を設立し再出発します |
|
「現代の文学」編集会議風景 右手奥より川端康成・三島由紀夫・円地文子・河出孝雄。 左奥から丹羽文雄・井上靖・松本清張、手前に河出朋久。 |
河出孝雄、三代目の朋久は、川端康成、三島由紀夫、井上靖、松本清張ら名だたる文豪との交流も深く、「文芸の河出」「全集の河出」として出版界に多くの業績を残しました。 |
平成12年、河出書房は三代目朋久と四代目岩夫の手によりふたたび出版活動を再開。平成15年には河出書房新社と業務提携し、書店流通も可能となりました。 |
|
左:「鬱の壷」梅地和子 平成15年(2003年) 中:「太郎の絵」中島敏行 平成17年(2005年) 右:「21世紀を生きる」昭和6年生まれ歌人の会 平成16年(2004年) |